こちらでは、姫路靼と呼ばれる姫路古来の皮革素材の再現に挑んだ際の全記録を掲載しています。姫路靼は、白なめし革ともいわれ、江戸時代から昭和にかけて、姫路で生産された伝統的な革です。製造法が世界的にみてもとてもユニークなもので、現代のなめし薬剤の主流である植物タンニンやクロムを用いず、菜種油と塩だけでなめします。
姫路靼を実際につくるひとがほとんどいなくなった2011年夏、自分たちの手で伝統製法に取り組み、そしてその記録を残そうと考え、再現プロジェクトを始めることにしました。半年間にわたり、3回挑戦し、1回目はそれなりの革ができあがりました。2回目、3回目は中断となりましたが、3回を通じて、いにしえの技の素晴らしさと大変さを実感するプロジェクトとなりました。
動画と文の記録は、プロジェクト進行時、同時に公開していったものです。かなりのボリュームなりますので、ざっくりしたところだけなら、「初めてご覧になる方に、おすすめのページ」をガイドにしてご覧いただければと思います。
全30回(番外編1回)
準備段階から完成まで、全工程の様子をご覧になれます。最初に見るのはこちらのseason1夏秋編がおすすめです。
season1夏秋編では、姫路靼と平行して熟革と板目皮という革もつくっていて、その様子も収めています。
30回すべてのページに目を通し、動画を視聴するには、少し時間がかかります。次の6回分は、代表的な工程と完成品の回です。お急ぎの場合、この6回の動画をご覧になれば、ざっくりとイメージいただけると思います。