革素材

開発新素材の紹介 Development

 当社では、The Leather for Innovation(革新)を掲げ、新しい素材の研究開発に力を入れています。ここでは、その一部を紹介していきます。

【33】 抗菌レザー

抗菌レザー

加工段階において無機イオン交換体に銀イオンを担持させた抗菌剤を使用する事により、広い範囲の細菌に抗菌効果を発揮します。

米国FDA(食品医薬品局)で認可されているので安全性は極めて高く、また、均一微粒子で吸湿性がほとんどなく耐熱性にも優れています。

近年はインフルエンザウイルス、SARSウイルスなどの各種ウイルスに対しても不活性化効果を発現することから、抗ウイルス剤としての用途も期待されています。

《特長》
・米国FDAおよびEPAに抗菌剤登録されています。
・銀による抗菌力は様々な微生物に効果を発現します。
・耐熱性は800℃以上、耐薬品性にも優れています。
・抗菌加工によって革本来の柔らかさや風合い、表面のツヤ感を損ねる事がありません。
・抗菌効果は半永久的に持続します。 (*ご使用になられる環境やお取り扱い方によっては効果が弱まる場合がございます)
・既成の革製品を抗菌レザーに加工する事も可能です。


抗菌レザー


◆ 抗菌作用 - Antibacterial Action-s

抗菌作用とはすなわち、”表面の菌の増殖を抑制すること”です。 繁殖しやすい環境下において菌は爆発的に増殖します。 それに対し自社の抗菌レザーは主に下記細菌類の分裂・増殖を抑える効果がある事が試験結果から証明されています。

大腸菌:

大腸菌は健康なヒトの大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物ですが、O157:H7などに代表されるある種の腸管出血性大腸菌 E. coliによる感染症は、典型的な腹部の強いけいれん痛と水様性の下痢を引き起こします。

黄色ブドウ球菌:

最も病原性が強く,典型的には皮膚感染症を引き起こすほか,ときに肺炎,心内膜炎,骨髄炎を引き起こすこともあり、一般的には膿瘍形成につながります。一部の菌株は,胃腸炎,熱傷様皮膚症候群,および毒素性ショック症候群を引き起こす毒素を産生します。

抗菌レザー

【32】 アニリンスムース

コンビ鞣し 

アニリンスムース

 ヨーロッパの厳選された原皮を使用し、少しマットな感じで仕上げた革素材。しっかりとした銀面をしており、厚口などで1枚モノとしてもご使用いただけます。


革:ヨーロッパ牛
厚み:2.1-2.2mm
推奨用途:付属、外縫いカバン、小物

【31】 アニリンソフト

コンビ鞣し 

アニリンソフト

 ヨーロッパの厳選された原皮を使用。素あげ調でコシのある柔らかさが特徴的。ナチュラル感が好きな方にはぜひオススメしたい革素材です。厚口なので1枚ものとしてもご使用いただけます。


革:ヨーロッパ牛
厚み:2.1-2.2mm
推奨用途:付属、外縫いカバン、小物